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水の中のナイフ
NOZ W WODZIE(1962年ポーランド)
A KNIFE IN THE WATER
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つうか知らなかった。『出発』のイェジー・スコリモフスキーがこの映画の共同脚本だったなんて。初めて見たのはリバイバル上映で、たしかシネパトだった。モノクロの映像で、湖の「水」が、なにか今まで感じたことがないような質感だったのを覚えている。あと、クシシュトフ・コメダのジャズがすごくかっこよくて。
ストーリー。裕福な夫婦が週末をヨットで過ごそうと車を走らせているところで、ヒッチハイクの青年を拾う。夫婦は青年をヨットに誘うが、クルージングに出ると3人は次第に対立していく。
はじめは青年の子供っぽさがやたらと目に付く。でも、ひとりだった子供は、途中から二人になる。つまり、だんな。大人ぶってるだけで、中身は青年と対して変わらない。それが徐々に浮き彫りになり、そして二人と対照的に妻のヨランタ・ウメッカはひとり大人で、崇高で、美しい。水の中のナイフ──青年はナイフを持ち歩いていて、それがこの映画のキイになってるんだけど、この青年自体がナイフなのかもしれません。水のような夫婦。ナイフが落ちれば波立つが、ナイフは水を切り離すことはできない。そして波立ちはあっさりと消えていく。
ラストへのまとまり方が、大大大大好き!思わずにやっとしちゃいます。ポランスキ最高☆


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by manamizw | 2004-10-22 01:26 | 1960s