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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
a0035483_23597.jpgBUENA VISTA SOCIAL CLUB
(1999年 ドイツ/アメリカ/フランス/キューバ)
2005/1/9&13@早稲田松竹


記念すべき今年の初(映画館)映画。旧作ですがスクリーンで観ることに意味があると思うので、これがわたしの2005年一本目です。ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ


以下、ネタバレなしで。まぁドキュメンタリーだからネタバレもなにもないんだけど。
長いので隠してみただけです。ベタぼれです。ほんといい映画観ました。
この映画が嫌いな人、もしいたら、わたしが不機嫌になるので以下読まないでください。
もしくは読んでもそっとしといてください。






あーーーーーーーーーーーーーーーいい映画だった!
いいもの観た!!っていう、満足感に久しぶりに浸れました。
二本立ての名画座だったので、ほんとはこれの後にもう一本、『永遠のモータウン』を観て帰るはずだったんだけど、こっちの映画があまりにも良すぎたので、この感動をじっくり噛み締めたくて、ほかの映画なんか観てこの気持ちに水差したりすんのが嫌になりました。で、一本で帰って来ちゃった。そのぐらい良かったんです。

後日『永遠のモータウン』観に出直したんですけど、その後でやっぱりもう一回この『ブエナビスタ~』観たくなっちゃって☆1週間に2度も同じ映画を、映画館で観たことなんて、人生で初めてです。

なんでしょうね、この充足感は!もうね、すごいの。ドキュメンタリーなんだけど、出る人出る人(そしてカメラのこっち側にいる人たちも絶対きっと)みんな楽しげなの。幸せそうなの。それはきっと音楽を愛してるっていうのももちろんあるんだけど、その人生もきっと愛してるんだろうな。そういうのが、がんがん伝わってくる。

a0035483_215525.jpgライ・クーダーなんかほんと始終にっこにこしっぱなしだし!特に、コンパイ・セグンドのとなりでギター弾くときの二人の様子は最高でした。言葉こそ交わしてないけど、互いに奏でるギターで会話してるの。でそのときの二人の表情がね、ほんとにほんとにいいんですよ。

(←これこれ。ほんといい顔してると思いません?全編こんなかんじですから、観てるこっちが幸せになる。ならないほうがおかしい!断言。)

歴史に埋もれたミュージシャンとはよく言ったもので、音楽から離れていた人も中にはいて。生活のために靴磨いてた!なんてエピソードは、もう胸が苦しくなってしまいます。「キューバのナット・キング・コール」と謳われていたイブライム・フェレールは、「もう歌はやめたんだ。何も生まれないから」とまで一時思っていたけれども、最後本当に生き生きとした顔で歌うんです。生への喜びに満ちてるっていうか。ああ人生って素敵、音楽って素晴らしい、って、素直に思ってしまいました。

a0035483_2215963.jpgカーネギーホールでのコンサートのラスト、エンドロール直前、あの曲(「チャン・チャン Chan Chan」)が入ってくるタイミングとか、何度見ても聴いても鳥肌がざざぁって立つ。そのくらい良いです。

ハバナの街並みも良かったな。去年最後に観たのが『モーターサイクル・ダイアリーズ』だったこともあり、重なるものがありました。「革命は永遠だ」と書かれた壁とか、チェ・ゲバラが描かれた壁画とか。そしてその街並みを、原色の派手シャツ着たおじいちゃんがちんたら歩く。最高です。歳とってもあんなふうに、妻の手をとってゆるゆると歌を歌いながら町を歩く。なんて素敵なんだろう。人生の色んな悲哀を越えただろうから到達したその深みのある表情に、魅入られっぱなしでした。

ルベーン・ゴンザレス(享年84歳)とコンパイ・セグンド(享年95歳)はその後他界してしまいました。映画冒頭からいきなり登場するコンパイ・セグンドは90過ぎてるのにいつでもパナマ帽に葉巻のダンディーなおじいちゃんで、わたしなんかは一目ぼれでした。「子供は5人。そして今6人目を作ってるところさ」とか言っちゃう、素敵な人。ピアノのおじいちゃんルベーン・ゴンザレスは私服はいつもオレンジ系の派手な服で、きっとあれが一張羅なんだろうな~☆歩いてるときこそよろよろしているけれど、ピアノの前に座るとほんとにダイナミックな音を作り出すのです。そして、指が長くてすごく綺麗だった。

ほんと観てよかったこの映画!観なきゃ損!まだの人さっさと観ましょう!


映画オフィシャル(VAP)
オフィシャル(WARNER MUSIC JAPAN)
Buena Vista Social Club(ヴィム・ヴェンダースオフィシャル/英語)
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by manamizw | 2005-01-21 02:28 | cinefil