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仕事
先週末、前の仕事の先輩方と、新年会という名の飲み会をした。全員わたしより年上で、全員女。いちばん年が近い人でも5歳離れてて、いちばん上の人だとたぶん16歳くらい差がある。でもみんなセンス良くて若くてきれい。だからあんまり年の差を感じない。

その中に、特に大好きな人がいる。元バイヤー、雑貨担当。彼女はわたしより9歳上なんだけど、全然そうは見えない。余裕でわたしと同年代で通用する。わたしもいつも年より若く見られるほうだけど、彼女も相当。相変わらずかわいくてきれいでセンスよくって、そっけなくてでも優しくて、口悪くて、おもしろい。わたしが彼女のことを大好きだということを彼女は知っていて、だからわたしのことを可愛がってるし、わたしも自分がいちばん可愛がられてることを知っているのでなおさら彼女が大好きだ。







当時一緒に働いていた人たちはもうほとんどみんな辞めている。しかも一人も円満に辞めた人はいない。まだインテリア業界で仕事してる人もいるけど、みんなほとんど違う仕事に就いた。同じ職場にいたとき、わたしは先輩たちひとりひとりを尊敬していた。担当してた仕事はみんなバラバラで、雑貨バイヤーだったり家具バイヤーだったり企画だったり広報だったり店舗担当だったりするけれど、みんなすごくプライド高くて、自分の仕事に対する意識が高かった。

先輩たちが今それぞれ従事している仕事の話を聞いていて、あぁそうだった、って、この人たちってやっぱりすごい人たちだったんだってことを、思い出した。全然違う仕事をしていても、そのプロ意識は顕在で、結局どんな仕事をしていても真剣なんだと思った。意識は相変わらず高い。そうやって話を聞いてるだけで、感銘と刺激をがんがん受けるのを感じるんだけど、同時にわたしは自分が恥ずかしくもなった。

わたしは今の仕事が楽しい。きっと今まででいちばん楽しい。そしていちばん楽だ。人間関係も文句ないし、つうかもっと言うと最高だし、遊びに行ってんだか仕事に行ってんのかわかんないくらい居心地いいし、気楽。仕事自体を苦痛に感じない。苦しくない。辛い仕事は一切ない。難しい仕事は、わたしはしてないし、プレッシャーを感じることも特にないし、忙しいと感じることもあまりない。わたしはそんな今の状況に慣れきっていて、甘受して、ただ毎日を楽しんで過ごしている。わたしは今の仕事に対して、真剣ではないかもしれない。

だからわたしは自分のことを言えなかった。「楽しい」ということの具体的な説明なら100通りでも200通りでもできるけど、わたしに先輩のような、仕事に対する真剣な意識は今ない。以前一緒に仕事していたとき、先輩はわたしにそれを見出していた。だから入った当初はあんなにもわたしのことを嫌っていたくせに、次第に今みたいに可愛がるようになったんだ。本当に当時のわたしにそんなものがあったのかどうかはわからないけれど、でも毎日必死だった。少なくとも今よりは。バイトだったけど、定時で帰ったりする他部署の社員なんかより全然仕事してた。量も時間も内容も。それが楽しかったから。

だから歴代の担当者たちが必ず泣いたと言われていた仕事を担当したときも、確かに泣きたくなるぐらいしんどかったけど泣かなかった。残業が当たり前で毎日帰りが終電で、それでも全然減らずにむしろどんどん増える仕事を前にして、嫌になるどころかむしろわくわくしていた。先輩はそんなわたしを見ていたから、「当たり前じゃん」と言う。「だからあなたが今ここにいるんだよ。そういう子じゃなかったらこんなふうに毎回ここの会に参加させるわけないじゃん」

今回も、過去の思い出話をしていて、そう言われた。だから、なおさら言えない。わたしの今の仕事ぶりは。あの態度は。仕事に対する意識の低さを。今のわたしのような人を、きっと一番嫌うだろうから。

これは仕事のせいじゃない。仕事が変わったから意識や態度が変わったわけじゃない。仕事の中身とか、扱っている商品やモノの違いとか、拘束時間が長いとか短いとか、忙しいとか暇とかそういう仕事の違いじゃなくて。

確かに仕事が違えば、そういう状況も変わってくる。楽しいとか嫌とか苦痛とか、その感じ方も違ってくる。でも、みんな今の仕事に対してすごく真剣なんだというのが、話をしていて伝わってきた。じゃあわたしは?今日何をしてきたか、じゃなくて。今日ここに来る前、どんな気持ちで仕事してた?恥ずかしくて言えなかった。自分の仕事に対する態度が恥ずかしかった。

わたしはずっと楽しい仕事がしたかった。今は楽しい。けど。でも楽しいってなんだろう?
扱っているモノに対する愛着?

前の仕事にも、扱っている商品への愛着はちゃんとあった。
むしろずっと目指してたインテリア業界、雑貨とか家具とか大好きで、
そんなものに毎日関われることを心底うれしいと思っていた。
今の仕事場は、学生時代から通っていた大好きな場所。
そんなところで働けて、関われて、やっぱりうれしいと思っている。
じゃあ今の仕事で感じる楽しさと、以前の仕事で感じてた楽しさは同じものなんだろうか。

漠然と受身で楽しいと感じてるのと、やりがいあるものに自分で楽しさを見出すのは違う気がする。
だからってただ忙しいとか大変だとかいうのを、やりがいとは言わないと思う。楽しいからやりがいがないってのも違うと思う。

でもラクなものにやりがいはないよね。誰にでもできる仕事なんて好きじゃない。もちろんわたしはそんな特別な才能なんかないので、わたしができる仕事はイコール誰かにもできる仕事なんだけど。でも「これは誰にも負けない」みたいなそういうの、「これはわたしがやんなくちゃ」って思えるものに、出会いたい。出会えればいいな。

そもそもぬるま湯につかっていて、そのことについてすら何も感じなくなっていたわたしに刺激を与えてくれた先輩に感謝しなくちゃ。とりあえず前は絶対にやらなかったのに、今は何の疑問もなくやってることをやらないようにすることから始めてみよう。

先輩とわたしは性格も違うし好きなものも違う。嫌いなものは似てるかな。あ、あと超負けず嫌いなところも。彼女の嗜好や行動を追いかけたりするほど、わたしはもう子供ではないけれど(しかし実際に先輩の崇拝者のなかにはそんな人もいて。そんだけ素敵な人だってことなんだけど、でもわたしより年上でそれはどうなのかしらね)、相変わらずの冴えた思考にわたしは話を聞いてるだけで刺激を受けるんだ。タイプが違うからまず無理なんだけど、こんな人になりたいと思う。そのくらい魅力的な人。

こんど(うちの職場に)遊びに来てくださいよー☆と言ったら結構乗り気な反応を返してくれた。来てくれるといいなー☆
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by manamizw | 2005-01-25 02:25 | days