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ライフ・アクアティック
a0035483_2111059.jpgTHE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU
(2005年アメリカ)
2005/6/5@恵比寿ガーシネ


あらすじは、特にないんですが。
筋のない映画と思った方がいいと思いますが、
知りたい方はどこかほかのところでお願いします。



ウェス・アンダーソンって好き。
なにが好きかっていうと、センスですかね。
セットとか小物の偏執的ともいえる美意識が、好き。
細かいとこにこだわりすぎてるマニアックさが好き。

とかって好き好き言ってますが、長編1作目の
『アンソニーのハッピー・モーテル』(相変わらず酷い邦題)は未見です。
一番好きなのは『Rushmore』(『天才マックスの世界』)。
ちなみに劇場未公開だったこの映画、WOWOW放映時には
『恋愛バトルで学園天国』というすごいサブタイトルがついていました。

この人の映画を好き度で言うと、
ラッシュモア>ロイヤル・テネンバウムズ>ライフ・アクアティック、かなー。




『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のときも感じたんですが、だらける。
細部にこだわる故のだらけだと思うので、しょうがないのかもしれないけど、
どうしても「減速してんなぁ」ってかんじは否めませんね。

a0035483_212741.jpg家族以上に親密に結びついている(一部)チーム・ズィスーと、チームほどにはうまくやれてない実際のズィスー家族、らへんのコントラストを狙ってるんだろうっていうところはすごく伝わるんですが、でもなぁんかなー、もたつきすぎる。

例えば、30分の3話完結TV番組とかにしちゃった方が、おもしろかったかも。長くだらだら見続けるより、
ちょっとずつ楽しみにしつつ観たい感じです。

a0035483_2124057.jpgケイト・ブランシェットが違和感ありまくりでした。
馴染んでないっていうか。
まぁ長年一緒にやってるチーム・ズィスーの中に、
突如紛れ込む比較的まともなジャーナリスト、っていう役柄だからそれでいいのかもしれませんが、ヘンさが足りない。物足りない。

見慣れてる「ウェス・アンダーソン班」じゃないのもあるのかもしれません。

ていうかそれより何よりあのちょい高めな声が気に入りませんでした。
(エルフのときの低めな声が耳に張り付いているせいかも)
この人ってこんな声だったっけ?作ってるのかな?

a0035483_2145125.jpg一方ビル・マーレイはやっぱりこういう役がはまる。てゆっか最初っからビル・マーレイ用に書かれてるんだから、はまってあたりまえなんだけど。
大好きです、こういうのやってるビル・マーレイ。

コミカルなウィレム・デフォーも良かった。こんなに小柄な人だったとは思いませんでした。
あとは劇中で常にギターでデヴィッド・ボウイのカバーを弾き語ってるセル・ジョルジ!良かったです。

ストップモーションアニメっぽい、安っぽい海洋生物とか
後ろでわやわやしてるイルカとか、なんかおかしいんだよねえ。
と思って調べてみたらストップモーションアニメでした、これ。
担当してるのがヘンリー・セリック、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督です。
すげえな。

a0035483_213415.jpgでもやっぱりね、せっかく潜水艦の断面セット(←)を作ったとかいう、相変わらずの凝りようなのに、もうちょっとそれを生かしてくれてもいんじゃないの?と思わずにいられない。長回しで潜水艦内を移動するシーン1回だけじゃあもったいなさすぎ。

この、「あ~もうちょっとどうにかなんないのか」感が始終付きまとう、というのが一番残念なところ。


めいっぱい詰め込む画面構図とか、美術のこだわりと、
脱力系の笑い、このへんは相変わらずのセンスです。
映画、っていうよりは、こういうこまごましたものを
じっくり眺めて、この人の世界を感じて楽しむってかんじです。
ウェス・アンダーソンが好き!な人には絶対観ろ!と
胸張って言えますが、そうじゃない人にはお勧めしません。
DVDが出たらまたこまごまをチェックして楽しもうと思います。

a0035483_2141976.jpg

オフィシャル
オフィシャル(英語)一緒です。

←実はけっこうかっこいいウェス・アンダーソン(左)。なんかいつも70年代の空気をまとっている。
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by manamizw | 2005-06-11 02:24 | cinefil