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傘の自由化は成功しましたか?
前の彼は活字を全然読まない人で
活字っていうか
彼が読むのって新聞とかビジネス系の実用書とか
わたしには興味がないそんなんばっかで。

でもそういう人って変に理屈っぽくないし
なんか健康そうなかんじがするから
それはそれでわたしは良かった。

映画とか音楽とか、わたしが大好きなものを
理解したいというか共有したいというか
そんな風には思ってくれる人で

わたしが好きなものにはいつも興味を持ってくれてたけど
わたしは自分が好きな本の話とかはしなかった
本を読まないというのがなんか彼の個性な気がしたから
汚しちゃいけない気がしていて。

だから、別れてから会ったときに
「すごく良かった」といって
彼が本を貸してくれたのは実は初めてだった。





「実用書じゃないなんて珍しいじゃん」とかってからかいつつも
へーえ と思ってぱらぱらめくった程度で
読まずにずっと置きっぱにしてあったのを思い出して読んでみた。

いかにもな恋愛小説ぽかったし
寒い帯がついてるし
普段本を読まない人の「すげえ良かった」なんて当てになんないし
正直バカにしてたんだけど
それなりに結構おもしろかった。

昔つきあってた人から19年ぶりに電話がかかってくる話。
40歳ぐらいの男の人が主人公で
記憶の物語っていうか。

その男の人は
パスタ食うときはスプーンの上でくるくるするし
しけもくは吸わないし
人前でガムは噛まない
なんでかっていうとそれはその昔の彼女が嫌がるからで

二人は別れて19年経って
その間連絡なんて一度も取ってなくて

それでも彼女の記憶が
そういう小さくて具体的な行動で自分を未だに制約していて
彼女は未だに自分に影響を与え続けているんだ、と。

別れても彼女の記憶は残るから、
そしてその記憶がずっと自分に影響を与え続けているから、
そしてそれは彼女だけじゃなくて、今まで出会ってきた人たち
みんながそんな風に記憶に残るから、
今の自分はそういう記憶の集合体だ、というそんな話。


自分=記憶の集合体、ということは
わたしも前から思っていて
酔ったときとかよく彼にも話したことがあって。
(彼がそれを覚えているかどうかは知らないけど。)



今日のわたしは
ようやく来た生理が激しい生理痛を伴っているので
薬飲んで一日寝ていました、そして本を読みました、っつう話です。

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by manamizw | 2005-06-27 23:18 | books