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フープ・ドリームス
a0035483_2511181.jpgHOOP DREAMS
(1994年アメリカ)
2006/2/18@ポレポレ


これ、すっごい大好きなドキュメンタリー。
この映画をスクリーンで観るためだけに、
無理してオールナイト行っちゃいました。
新作『スティーヴィー』が公開したばっかりの、
スティーヴ・ジェイムズ監督のトークショーつき。


監督来日と、このオールナイトのために
シネカノンが無料でプリント貸してくれたそうです。
すごい!
「今回の上映は、日本での上映権がすでにないため
監督・製作会社等の特別な許可により上映されるものです」
とくどいくらい繰り返し言ってました。

長いけど(169分!)すげー面白い。
前、家でWOWOWかなんかでやってて
私はただなんとなく、だらだら観るつもりだったのに
いつの間にか夢中で観てた。
もう一度映画館で観れて大満足!

ねたばれ、というか
どんな話かを書いてしまっています。




a0035483_313246.jpg
アーサー・エージーとウイリアム・ゲーツ。
共に貧困家庭で育つ黒人少年二人。

NBA選手を目指す彼らは共に
郊外のバスケ有名高校に進学するが、
一年後授業料が値上げされる。
二人とも奨学金を受けてたけど、
奨学金以外の、自分らの負担分が払えない。


監督から才能を買われていたウィリアムには
裕福な白人が学費を援助してくれることになる。
その後ウィリアムは才能をどんどん発揮して活躍する。

一方それほど目をかけられてなかったアーサーは
誰にも援助してもらえず、授業料滞納で退学させられる。
結局地元の黒人高校に通い始めるアーサー。

でもウィリアムは膝を痛めてしまう。

ひょっとしたら選手生命が絶たれてしまうかも、という不安、
だが幸いにも手術で膝は治る。
でも治った後も、怪我に対する恐怖心から
彼のプレイには以前の勢いと精彩さがなくなってしまう。
チームのまとまりもなくなっていく。

アーサーは両親が別居したり、
単位を落としてダブりそうになったり
親友が麻薬売人になったり
父親が刑務所に入ったり、な状況の中
またバスケを始める。
地区最下位だったアーサーの高校チームは、
アーサーの活躍でどんどん勝ち始める。

a0035483_3145668.jpg映画前半では出世街道まっしぐらのウィリアムと、
ひょっとしてこのまま
挫折の道を歩み始めるんじゃないかと思えるアーサーだったのが、
後半、いつの間にか二人の状況は反転している。

私別にNBAとか全然興味ないんだけど
観始めると一瞬の隙もなく観続けてしまう。
人を集中させるものすごいパワーみたいなのが詰まってるようだ。

黒人スラム街の、困窮した生活は
目と耳を疑ってしまうほどだった。
そしてそこから抜け出すために、バスケにかけて
希望を追い求める二人は、なんだかとても切ない。

抜け出そうとしているのに、
その状況がまた足かせになって
夢が潰えてしまうこともあるわけだ。
名門校の授業料が払えなかったアーサーのように。
彼はその後良い方向に伸びていったけど。
でも父親が麻薬中毒で刑務所行きで
一番の親友も麻薬売人になってしまったりで、
よくもまぁ悪い方向に行かなかったものだと思う。
でもやっぱり、そういう状況だからこそ
バスケに全てをかけるしかなかったんだろうな。


華やかに成功してる人の影には、
こういう人たちが、それこそ掃いて捨てるほどいるんだろうなー。

撮影に4年かかってるだけあって、
しかも14歳から18歳までという成長期ど真ん中の男の子を
撮ってるだけあって、
ものすごい成長ぶり。
最初なんてほんの子供にしか見えなかったのに!


あーなんかもう
いかにこの映画がおもしろいか、なんて書くのは
ほんとまどろっこしいな。
とにかくすごく面白いので
観てない人はすぐに観るべきだ。
DVDは出てないようなので、
レンタルで見かけたらぜひ。
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by manamizw | 2006-02-26 03:16 | cinefil