Top
真珠の耳飾りの少女
a0035483_145451.jpg2004/07/11
真珠の耳飾りの少女 @シネスイッチ


ちょっと気になっていた真珠の耳飾りの少女を見てきました。「すごい見たい」わけではなく、「機会あれば見てもいいかな」的なあまり高くないテンションだけど、ちょうど機会ができたので。


思っていた以上に、抑圧された雰囲気漂う映画でした。非常に淡々と。ストーリーもフィクションだということを忘れそうな、というか「こういうことだったんだ」と普通に信じられる、自然な展開でした。

でも一番印象的なのは、映像の美しさ。光の使い方が本当に絵画のようで、すっかり魅了されました。「唇をなめる」とか、「針で耳に穴をあける」とか、そういうどってことない行動がすごく官能的。なんか、実際でもそうだけど、即物的な気持ちや行動より、なにもせず、ただ同じ時間というか空気を共有できるということの方が大きいなあと改めて思った。フェルメールには妻子がいてこれでもかってほど子供を次から次へと作ってるし、グリートだって、適当、いや妥当、というかそれなりの恋人のような人がいて、でもフェルメールとグリートの二人だけにしか共有できない空気のようなもの。それは妻でも、パトロンでも代用できない。安易にグリートに手を出さないフェルメールの人物設定に非常に好感が持てました。

透明感ありありで、なんか透けてそうなスカーレット・ヨハンソン。この人はなんでこんなに透けてるんだろう。でも存在感がないのとは全然違う。フェルメールにピアスをあけてもらうあのシーンの表情は、あらゆる感情をひめていて本当に心に残りました。
[PR]
by manamizw | 2004-07-12 14:43 | cinefil