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小さな兵隊
LE PETIT SOLDAT(1960年 フランス)a0035483_8375272.jpg
それまでゴダールは色だ、映像だ、ファッションだ、時代の空気だ、としか思っていなかった私が、別の魅力にとりつかれました。それは「言葉」です。出てくるセリフがすごく素敵で、その言葉の魅力に映画見てる間ずっとうっとりしてました★「写真が真実なら、映画は写真の24倍真実だ」とか、あまりに印象的過ぎて忘れられません。なにげない会話とか、主人公のモノローグとか、モノクロの映像に乗せて詩のように言葉が紡がれている様子は、映画以上のものに触れている気がしました。劇場公開時に販売していたパンフは、劇中で使われている言葉とスチールを組み合わせたすばらしいシロモノで(しかも装丁がとても素敵★)、それでひとつの「本」として充分成り立ってしまいます。アンナ・カリーナを追う瑞々しい映像は初めてアンナを起用したゴダールの心情が表れるような、優しさと好意が満ち満ちていて、映画は決して明るい結末じゃないけどなにかほっとさせられるものがあります。このあとゴダールは「女は女である」をとってアンナの魅力を最大限に引き出し、そして二人が破局した頃の「気狂いピエロ」ではアンナは(劇中ね)殺されてしまうのです。意図はないにしてもその関係性はおもしろいよね。
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by manamizw | 2004-07-17 21:18 | 1960s