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嗅覚の記憶
初めてパリに行った10代のとき、初めて本当の香水を買いました。状況に自分で酔いつつ、すごいどきどきで。当時その香水はまだ日本では未発売で、だからそれが余計うれしくていちにちも早くその香水を「自分のもの」にすることに必死でした。時間の経過とともにその香水は「私のもの」になり、周りの人にも認識してもらえるようになりました。今ではもうその香水は使ってないけど、当時の友達に久しぶりに会うときにその香水をつけていったりすると、私の存在や話よりも、その香水に「懐かしい」と言われます。

昔好きだった人の香水とか、いまだに忘れられないものがあって、全然知らない人、たとえば街ですれ違った人とかがつけてたりすると、思わず足が止まります。嗅覚の記憶は鮮明だというけど、ここまできちゃうと「記憶」というより「呪縛」じゃないかって気がします。その人の香水は全然私の好みじゃないのに、どうしても呪縛から逃れられない私は、その香水を自分で買ってその人の不在を埋めました。昔の話だけどね。
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by manamizw | 2004-07-23 20:30 | be in love