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カテゴリ:1960s( 20 )
私は好奇心の強い女〈イエロー版〉
JAGAR NYFIKEN-GUL(1967年スウェーデン)
I AM CURIOUS-YELLOW


a0035483_424954.jpg60年代のエロ、あるいはモンド映画に目がないわたしはこの非常にエロよりな映画がリバイバルしてたときに、行かなきゃ行かなきゃって焦ってたんだけど、上映がわたしの嫌いなクイントだったということもあり、例のごとくうかうかしてて見逃しました。今はなんだってDVDになるのね。もっと古いレアなやつもじゃかじゃか出してほしいものです。さて、この映画。イエロー版とブルー版の2枚からなるBOXを買いました。今日はイエローから。

「世界中の"ポルノ"はここから始まった。あの伝説のスウェーデン映画、ついに解禁!」「その過激な"セックス描写"は全世界で一大センセーションを巻き起こした!」とかなんだか仰々しいキャッチがつきまくっていて。ひたすらわたしの不安を煽ります。で、実際見た感想なんですが、ひと言で言うと「この人好奇心の強い女なんだわ」こんなとこですね。

この時代の「エロ」と言われる映画を見るたびに、「あぁ当時はこれがエロかったのかぁ」という思いを抱かずにいられません。まぁ確かに主人公のレナは色々やっちゃったりしてるわけですけども。公開を巡ってアメリカではノーマン・メイラーとかを巻き込んで訴訟にまで発展した、って言われると「どこがそんなに?」と思っちゃいます。まぁそれが時代の変化ってやつなんでしょうね。

中途半端に政治や思想にのめりこむ若者を描いた映画っていうのは数あれど、やっぱりゴダールの『中国女』がぴかいちだと思うんですよ。これは、もうひとつセックスにものめりこんでいて、そっちのほうがとっつきやすいのでクローズアップされがちなのかなと。でもそうは言っても、結局男に自分以外にも女がいて子供もいてっていうのが判ると半狂乱になるっていう、非常に安い展開なんですが。ヘアスタイル、帽子、サングラス、ピアスの4点コーデがかわいい。首から上に目が釘付け。首から下は違う意味で釘付けでした。

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by manamizw | 2004-12-24 04:06 | 1960s
水の中のナイフ
NOZ W WODZIE(1962年ポーランド)
A KNIFE IN THE WATER
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つうか知らなかった。『出発』のイェジー・スコリモフスキーがこの映画の共同脚本だったなんて。初めて見たのはリバイバル上映で、たしかシネパトだった。モノクロの映像で、湖の「水」が、なにか今まで感じたことがないような質感だったのを覚えている。あと、クシシュトフ・コメダのジャズがすごくかっこよくて。
ストーリー。裕福な夫婦が週末をヨットで過ごそうと車を走らせているところで、ヒッチハイクの青年を拾う。夫婦は青年をヨットに誘うが、クルージングに出ると3人は次第に対立していく。
はじめは青年の子供っぽさがやたらと目に付く。でも、ひとりだった子供は、途中から二人になる。つまり、だんな。大人ぶってるだけで、中身は青年と対して変わらない。それが徐々に浮き彫りになり、そして二人と対照的に妻のヨランタ・ウメッカはひとり大人で、崇高で、美しい。水の中のナイフ──青年はナイフを持ち歩いていて、それがこの映画のキイになってるんだけど、この青年自体がナイフなのかもしれません。水のような夫婦。ナイフが落ちれば波立つが、ナイフは水を切り離すことはできない。そして波立ちはあっさりと消えていく。
ラストへのまとまり方が、大大大大好き!思わずにやっとしちゃいます。ポランスキ最高☆


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by manamizw | 2004-10-22 01:26 | 1960s
もくひょう
最近映画ネタを書いてないので、もっと充実させたい。
とりあえずポランスキー3日連続アップを目指します☆

狂気、ブロンド、ナイフ。
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by manamizw | 2004-10-19 23:35 | 1960s
反撥
a0035483_23203041.jpgREPULSION(1964年イギリス)

時計の秒針。腐る兎。芽が出るじゃがいも。電話のベル。シーツの口紅。朽ちる壁。罅割れる。

汚い男。男は汚い。触らないで。汚さないで。


61歳にして今なお美しいカトリーヌ・ドヌーヴ。こないだ『8人の女たち』を見ましたが、相変わらずの美しさに加えて、なにやら相当大女優っぽい貫禄が出てて、ちょっとびっくりしました。わたしの中でドヌーヴっていうとやっぱり60年代で。シェルブール、ロシュフォール、暗くなるまでこの恋を、昼顔くらいの印象が強い。最近でもせいぜい終電車くらい(ていうか今調べたらこれって80年の映画だった。全然最近じゃないじゃん)。中でも大好きなのがこの『反撥』。

話はこんなかんじ。ロンドンのサロンに勤めるキャロル(ドヌーヴ)は美人だが内気。姉のヘレンと二人暮し。ヘレンは妻子ある男と愛人関係になってて、毎日のように家に連れ込んでいた。キャロルは男の歯ブラシと髭剃りナイフが洗面所に置かれているのが嫌でたまらない。夜になって姉の部屋から漏れ聞こえるセックスの音にも我慢ならない。神経質で潔癖なキャロルが抱く、男性に対する嫌悪感は日増しにエスカレートして行き、その一方でセックスに対する憧憬も増大していく。

恐い。恐すぎる。なにが恐いって、このドヌーヴが崩壊していく様子が恐い。本当に、リアル。自分が落ちてるときには絶対見たくない映画。そのくらいリアルすぎます。なんだか映画だってことを忘れるくらいです。映像も、ドヌーヴのしぐさのひとつひとつも全てがよくて。それに加えて、執拗にドヌーヴを攻め立てるサディスティックな演出。現実と狂気をつなぎとめる役割も果たしている、音と音楽の効果。壁から出てくる無数の手、鏡に映る男。ただ、時計の秒針だけを背景にしたレイプシーン。水の滴る音。静寂を破る電話のベル。でもなによりカトリーヌ・ドヌーヴの美しさ。ブロンドの髪でナイトウェアで部屋中を彷徨うモノクロ映像。乱れた髪、何も映っていない虚ろな瞳。途中何度も見せておいて、そして一切説明せず、ラストに再びクローズアップしていく幼少の頃の家族写真。本当に恐い。

私が恐いと思う映画って、この『反撥』と『シャイニング』くらい。『シャイニング』が恐いと思えた方はぜひ見てみてください。
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by manamizw | 2004-10-19 23:31 | 1960s
太陽の下の18歳
DICIOTTENNI AL SOLE(1963年イタリア)a0035483_4291884.jpg
『狂ったバカンス』に並ぶカトリーヌ・スパークのバカンス・ムービー。てっきり『女性上位時代』みたいにスパーク主役の映画かと思っていたら、主役はバカンスにやってきたイタリアン男グループ。それぞれが一目ぼれした女性を落とそうと躍起になったりギャンブルで摩った借金の工面に奔走したりでバタバタ笑わせ(ようとしてい)る、非常に軽いお気楽映画。ホテルのミスで名前が一字違いだったスパークと部屋をダブルブッキングされた男。お決まりにいろいろごちゃごちゃめんどくさいことが起きたりして。でも最後二人はくっつく、という本当に、映画始まった瞬間から結末が読めるストーリー。エンリオ・モリコーネの音楽といい、スパークをはじめとしたバカンス・クロージング(特に潰されても次々出てくる帽子!)といい、その全編に流れるバカバカしい軽いかんじといい、「バカンスっていいなー」って気持ちしか起きないけど、でもこれ系の映画には珍しくくどすぎないから結構好き。スパークはやっぱりかわいい。でもツイストのシーンがとにかく最高★このツイストシーンのためだけでも見る価値あり!と思っちゃいます。『はなればなれに』のマジソン・ダンスに匹敵するよさなんです。
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by manamizw | 2004-09-28 00:59 | 1960s
キャンディ
CANDY
(1968年イタリア/フランス/アメリカ)
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エヴァ・オーリンってかわいい。この手の映画ってどんだけ女の子がかわいいかが勝負だと思うんだけど、童顔で目が大きくてアヒル口、声とか体の質感とかほんとやわらかそうで、これははまり役!と思えました。出てくる男の人男の人がふらふらっと吸い付くようによってってしまうのも納得できるかわいさです。お話自体はしょうもないものだし、この手の映画というかこの時代の映画にしてはやたら長い気がする(実際2時間越えてる)けど、60年代好きは見て損のない映画なのかも。「あどけない」と「馬鹿っぽい(もしくは頭弱そう)」って決してイコールじゃないと思うんだけど、このキャンディには間違いなくイコール。でも誰にでも分け隔てなく惜しみなく与える様子は立派!ところでリバイバル時のキャッチコピーで「おしゃれエッチ」とかついてたのが気にいりません。なんか「おしゃれ」という言葉をつけることで見える媚みたいなのが嫌。「バカエロ」とかでいーじゃん。でも「エッチの国のアリス」はいいと思ったけど。だって出てくる男がどれもこれもなんかおかしいのばっかりなんだもん!アリス的不条理世界は確かにありました。
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by manamizw | 2004-08-11 23:25 | 1960s
ナック
THE KNACK...AND HOW TO GET IT(1965年イギリス)a0035483_1831226.jpg
リチャード・レスターの超有名スラップスティック。前地下鉄のザジのとこでも書いたんだけど、スラップスティックってどうも苦手。耐えて10分。これは比較的ストーリーがちゃんとあるのでまだ見れるけど、そんなに好きでもありません。65年の映画なのに、この映画のファッションを見てるともうちっと前なんじゃないの?って気がしてきます。それは多分ヒロインのリタ・トゥシンハムがツイードのセットアップを着ていて、しかもスカート丈が長めだからかな。せりふの中に、「ほんといまどきの若いもんは…」的ニュアンスで「mods and rockers」ってよく言ってるんだけど、やっぱり典型的スゥインギン・ロンドンってかんじのスタイルじゃなくて、もっと初期のモッズなスタイルに見えるんだよねー。
ていうかリタ・トゥシンハムってあまりかわいいと思えないのですが、どうでしょう。エキストラで大挙出てくる女の子たちのが全然かわいい!バーキンとかジャクリーン・ビセットとか、ちらっとしかうつんないけど初々しいし★この映画で一番すきなのはエンドクレジットの画面分割するところだったりします。

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by manamizw | 2004-08-09 23:41 | 1960s
出発
LE DEPART(1967年 ベルギー)a0035483_128711.gif
ジャン=ピエール・レオーって本当にこういう役が似合う。っていうかこういう役じゃないジャン=ピエって私見たことあったかなぁ?
ベルギーの街並みを背景に、疾走するポルシェ。音楽は、クシシュトフ・コメダ!これがすごくかっこいいジャズなのです。CD貰ってて既に持ってるのに、レコ屋でこのアナログを見つけたときは何も考えず速攻買ってしまいました。
カーレースのためにポルシェを調達しようとあの手この手を尽くすジャン=ピエ。美容師見習い。この役どころとジャン=ピエの醸し出すちゃらんぽらんな若者風情が絶妙。見る前はちょこちょこ笑いを誘う演出とシュールな映像の積み重ね的でしかない映画なのかと勝手に偏見を持っていたんだけど(なんたって「ポーランドのゴダール」だかなんだか書いてあったから)、これが意外にちゃんとした青春映画でした。疾走するのはポルシェだけじゃなくて、幼い青春の日々。どうして『出発』ってタイトルなのか、よくわかりました。お見事☆

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by manamizw | 2004-08-06 23:27 | 1960s
狂ったバカンス
LA VOGLIA MATTA(1962年イタリア)a0035483_1102698.jpg
カトリーヌ・スパークが15歳という設定で(ほんとは当時17歳ぐらい)、その小悪魔ぶりが堪能できるモノクロ映画。スパークに翻弄されるアントニオの情けなさぶりが無様で醜くて悲しくて笑える。同じような展開で、キューブリックの『ロリータ』を思い出してしまいますが、こっちのほうがはじけてて能天気でおキラクなかんじがしました。私的には服とかそんなに見所もなく、ただカトリーヌ・スパークのカワイさとアントニオの報われなくても犬みたいにスパークを追い回す惨めさを見ただけの映画でした。アントニオってこんなティーンエイジャーの中じゃなければ、女には不自由しないプレイボーイ的な役なのに、ここまで足蹴にされちゃうかっていう落差が面白かったかな。別に好きでもなんでもないけどちょっと構ってあげようかなみたいな気持ちって残酷?でも楽しければいい!そんなバカンスな気持ちに浸れます。
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by manamizw | 2004-08-05 20:59 | 1960s
華麗なる殺人
LA DECIMA VITTIMA(1965年イタリア)a0035483_165859.jpg
殺人が合法化された近未来を舞台にしたSF、ていうどこかで聞いたようなお話のイタリア映画。これがまた全然期待しないで見たものなのにオープニングの追いかけっこシーン(命がからんでるのでこんな軽い言葉じゃいけないのかもしんないけど)からすっかり心奪われました。アニマル柄のコスチュームかわいい☆ストリップバーも衣装はもちろん内装がすてき☆ていうか『オースティン・パワーズ』のファム・ボットってこれかあ!近未来、のはずなのにインテリアがレトロフューチャーな60年代まんまで、かわいんだこれが!!未来の小道具として趣向を凝らされる小道具のひとつとして電話があると思うんだけど、これもなんか普通だし。途中中だるみはするけど、しつこいくらい繰り返されるどんでん返しの後のハッピーエンドがかわいくて好き☆(ちなみにこの画像はモノクロだけどほんとはカラー映画です)
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by manamizw | 2004-08-02 20:34 | 1960s