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カテゴリ:art( 3 )
TOKYO DESIGNERS BLOCK2004
a0035483_159978.jpgバイト先で気になるフライヤーを発見。

TOKYO DESIGNERS BLOCK 2004

なにこのイベント!超ヤバそうなんですけど。行きてえよ。まじで。
つうかこんなのあったなんて初めて知った!(それがヤバイ)
行けますか?9~11まで東京を離れる予定のわたし。
行きますとも。行きたい。行ければいいな。
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by manamizw | 2004-10-03 05:19 | art
PARIS + KLEIN
a0035483_094433.jpgひさしぶりに東京都写真美術館に行きました。ひとりでふらっと行ってきたかったんですが、ウィリアム・クライン好きの彼氏に誘われ二人で行くことに。(ていうかクラインを教えたのはわたしなんですけど。)

ところで、ここにいつも来るたびに思うのですが、「東京都写真美術館」という漢字のならびが妙に好きです。フォントも文字の大きさも全部ひっくるめて。特に縦に並んだ表示とか、それだけでもうわくわくするくらいテンションがあがります。

a0035483_0101724.jpg会場にはいかにもクラインっぽい構図の写真がごろごろしておりまして、彼のセンスに崇拝、とまではいかないまでも心酔しているわたしはかなり満足。代表的な写真をちらちらはさみながらも見たことのない写真がたくさんで。そんなに広くないホールなので、気に入った写真の前で固まったりしながら3周くらいぐるぐるまわりました。

ウィリアム・クラインというと、「独特のブレ・ボケ・アレを多用したスタイルで現代写真界に大きな影響を与えた」という見方が多いようなんですが、わたしには「VOGUE」のイメージが強い。粒子の粗い写真やブレ・ボケのクライン写真も大好きだけど、
a0035483_0212214.jpgそれでもやっぱり「元ファッション・フォトグラファー」みたいな印象があります。でも構図がぴしっと決まったファッション・フォトグラフィより、街中の人々を切り取った写真のほうが本当にいきいきとして見えますね。この人の映画を見るとよくわかるんですが、あらゆる物事に対して鋭い批判的精神というか、客観的な目を持ち続けているように思います。それはやっぱり「パリのアメリカ人」ならではの、アウトサイダー精神に端を発しているのかなぁなんて思いました。

今、東京都写真美術館ではクラインの映画祭というか、映画を一挙上映しているようです。もう大半は終わっているみたいだけど、『ポリマグ』『ミスター・フリーダム』『モデル・カップル』『イン&アウト~』このへんは全部見てるので別にいんだけど、クラインが初めて手がけた映画という『ブロードウェイ・バイ・ライト』がとっても気になります。

クラインによる初めてのフィルム作品。この映画でクラインは、ニューヨーク市でもっとも美しいと思われるブロードウェイのネオンライトを撮影し、同時に疑問を投げかけた。 カラー 35mm 14分 1958年

見たい!!!!!!でも上映10月6日だけ!?絶対無理!あああああ。

ウィリアム・クライン『PARIS+KLEIN』展
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by manamizw | 2004-10-03 00:21 | art
限局性激痛
伊香保の続き②

温泉はもともと好きで、しょっちゅう旅行に連れてってもらってたけど、伊香保に行ったらぜっっっっっったいに行く!!と決めていたハラミュージアム アーク。品川にある原美の別館的存在で、なぜか伊香保のなんとかいう牧場の中にあるらしい。なぜ牧場?ってかんじだけど、原美があるんなら牧場でもなんでもいっちゃうもんね☆というわけで、温泉よりうどんよりのんびりした時間より、今回の旅行のいちばんの楽しみでした。

a0035483_18325811.jpgメインはソフィ カルという人の「限局性激痛」。恋人と離れて奨学金で日本に3ヶ月留学することになったソフィの、日本滞在中の写真やおみくじ、手紙などを、3ヵ月後に待っている最悪な出来事へ向かうカウントダウン形式で時系列に並べられている。

まず、最初に思ったのが、なんて後ろ向きなんだろう、ということ。そもそも日本行きだって、「別に奨学金なんかいらないけどくれるっつうんだから使ってやるよ」的な(そんなことはもちろん書いてないけどそのくらいのモチベーションでしかない)感じだし、だいいちなんで日本に留学に決めたかっていうのも「あんまり気が乗らないから留学は一番行きたくない国にして自分を追い込もう」とかだし、その全く浮かれたところがない、テンションの激低なかんじはまるで自分みたいで、変なところで共感意識が芽生えてしまった。

展示のはじめで、「最悪な出来事へのカウントダウン」ということは述べられているし、写真の一枚一枚に「75DAYS TO UNHAPPINESS」などという日付のカウントダウンスタンプまで押されているから、これからやってくるその「最悪な出来事」に対する心構え的な、暗い気持ちが、鑑賞しているこちら側にまで伝染ってくる。でもそれ以上に暗い、暗すぎる。90日間の生活も結局は「早くこんな留学が終わってしまえばいい」「やっぱり私は日本になんか来るべきじゃなかった」「あなたと離れているのがつらい」「早くあなたに会いたい」の繰り返しにすぎない。それが余計、90日後にやってくる出来事を痛々しく予感させていて、見ていて非常に苦しかった。いよいよ日本滞在が終わりに近づき、恋人とインドで待ち合わせることになって、その人に会えるっていうめどがついて初めて明るくなる。ヨージヤマモトで服を買う。やっと明日、あなたに会える!…そして、最悪の出来事。

展示は次のホールへ続き、そこでは「最悪の出来事」の詳細と、その結末が説明される。そして、そこから立ち直るまでの過程の展示。それが、ソフィが出会った人に「あなたにとって最悪な出来事は何か」を尋ね、ソフィも自分の最悪な出来事を伝えるというもので、ソフィの告白と出会った人の告白が交互に並べられている。ソフィの最悪はもう知っているわけだから、また同じものを1枚おきに見ることになるのかと思ったが、その告白文というのは1枚1枚タペストリーに刺繍されていることに気づいた。会話を再現してるわけだから、語尾やディテールが異なるのはもちろんだけど、ソフィの話の刺繍はタペストリーの枚数を追ううちに、少しずつ短くなっていく。そして、タペストリーの色!始めは白い布地に黒い糸で刺繍されていたのが、白い布地はどんどんグレーがかっていき、最後には真っ黒な布。はっきりと刺繍されていた文字が、その頃には布地の色と溶け込んで、かなり読めなくなってしまう。長々と書かれていた言葉も、そこに至ると「ただそれだけのことだ。」という言葉で締めくくられる。たった2.3の文章。

全体を通して、非常に痛い展示だった。「なんだそれだけのことなのに、ここまで?」と思う人もいると思う内容(実際、そう口にしている人たちを何組か見た)。でも、痛い、ほんとに。私もソフィ カル的な「人生最悪な出来事」というのを通りすぎて、立ち直ってるわけだけど、立ち直る過程をあんなふうに目に見える形で展示されていることに、心地いい衝撃を受けた。その前に見た草間彌生の「ミラールーム(かぼちゃ)」も、束芋の「にっぽんの御内」も、すごく好きなものだったし楽しかったけど、それよりこのソフィ カル!今まで全くノーマークだったけど、ポール・オースターの小説にソフィをモデルにしたアーティストが登場してたり、全盲の人に「今まで見たいちばん美しいもの」を尋ねて、その答えとその人の顔を写真にして並べて展示したり、とかいうことを知って、今私の中で一番興味を持っている人です。まずオースターの本から読んでみようと思います。

ところでこの「限局性激痛」みたいな言葉って私が好んで選んだり使ったりする言葉とまったく同じで、そんなとこにもシンパシーがわきます。
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by manamizw | 2004-08-30 18:33 | art